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スリランカ南西部にある聖山スリー・パーターの頂には、
大きな足跡が刻まれた岩があります。この岩、信仰の対
象である一方、スリランカは多文化社会であることを教
えてくるものでもあります。この足跡を仏教徒は仏陀の
足跡として、ヒンドゥー教徒はシヴァの足跡として、イ
スラム教徒やキリスト教徒はアダムの足跡として崇めて
います。各宗派共通の聖地となっているのです。同じも
のを違うものとして崇めるというのは不思議な感じがし
ます。スリランカは、人口約２，０００万人のうち、シ
ンハラ人は７３％、タミル人は１８％ 、ムーア人は８
％を占める多民族国家です。